入会案内
【準 備 中】
現在、一般会員の募集は準備中です。施設整備が完了しだい募集いたしますので、恐れ入りますが、今しばらくお待ちください。
よろしくお願いいたします。
入会は随時受け付けております。見学は稽古時間にご来場いただければ自由にできます。事前連絡は不要ですので、カレンダーで確認の上、直接道場へお越しください。なお、お問い合わせはメールにて受け付けています。
稽古を見学していただいた上で、「やりたい」「続けられそうだ」と思われましたら入会の手続きをしていただきます。なお、当方より入会を無理に勧めるようなことはありませんし、見学したからといって入会しなければならないということもありません。
心身共に稽古に支障がなければ、どなたでも入門可能です。特に運動等の経験は問いません。はじめての方でも一から指導致します。体力に自信のない方については、会員の年齢も体力も様々ですから、各自の体調に合わせて稽古の途中でも休憩をとることは自由です。
また、会員の皆さん仕事や学業がありますから、稽古を休まれるのも遅刻や早退をされるのも一向に構いません。武道の稽古は一朝一夕に成るものではありません。各自のペースで細く長く稽古を続けることが一番ですので、無理をされずに稽古に参加できる時間にお越しください。
道場長メッセージ
合気道を始めたいと思っている皆様へ
合気道を通じて、「自己のすばらしさに目覚め」、「どのようなところでも主体性を持ち」、「いきいきと生きる」、この三つの姿勢を身に着けませんか。
『稽古は愉快に楽しく』を基本に、『理より入るものは上達早く、業より入るものは上達遅し(千葉周作)』を心掛けて明快な指導を目指しています。私の合気道は、相手の力を抜いて(力を発揮できない状況にして)から技をかけますので、年齢・性別を超えて生涯楽しめる武道となっています。合気道は奥が深く年齢を重ねるごとに上達していきますので楽しいですよ。
道場では下は4歳から上は70代の方まで稽古を楽しんでいます。興味のある方は、ぜひ一度見学のうえ、体験してみてください。
心よりお待ちしています。
合気道宮崎神宮道場 道場長 小谷達也
合気の理法
合気の理法とはいかなるものでしょうか。
合気道開祖植芝盛平先生は、「キリスト教では右の頬をぶたれたら、左の頬を差し出しなさいと教えているが、合気道では、右の頬を打ってくれば、それを未然に察知し打たせないことで、自分も被害を受けずに相手に罪を犯させない」と説かれ、本当の意味での『和』について諭されています。
また、二代目道主植芝吉祥丸先生は書籍の中で、合気道の目的について、「コマが回る状態に例えていう『澄み切りの境地』を求めるのが合気道の目的」だと述べられています。
この「澄み切りの境地」は、「明鏡止水」との別表現があり、「曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態」(出典は荘子)のことで、「心の鏡を磨ききって、相手の心の動きが分かる境地」と言えます。
それでは、「澄み切りの境地」に至ればどうなるのでしょうか。
「敵の攻撃が未然に察知でき、その攻撃を未発に終わらせることが可能になる」ということです。これは、武術に限らず、社会生活上のすべてにおいて応用可能で、さらには国家間の争いなどにも応用できる有益な術理です。
「雲晴れてのちに光るとおもうなよ もとより空の有明の月」 夢窓国師
「稽古とて ほかに求むる道もなし 心の塵をはらうばかりぞ」 示現流の言葉
合気とは、宗教的悟りと共通する高さと深さを持った日本武道の極意だと言えます。
合気道の精神
「合気とは愛なり。天地の心を以って我が心とし、万有愛護の大精神を以って自己の使命を完遂することこそ武の道であらねばならぬ。合氣とは自己に打ち克ち敵をして戦う心無からしむ、否、敵そのものを無くする絶対的自己完成の道なり、而して武技は天の理法を体に移し霊肉一体の至上境に至るの業であり、道程である」
この合気道の精神を別に表現すれば、無刀流を開いた山岡鉄舟先生の師である山岡静山先生の言葉が理解しやすいと考えます。
『およそ人に勝たんと欲せば、すべからく先ず徳をおのれに修むべし、徳勝って而して敵自ずから屈す、これを真勝となす 』 山岡静山
「人に勝とうと思うならば、先ず『自分に徳を身に付けなければならぬ。徳がまされば敵は自然に降参する』。本当の勝ちとはそのようなものなのだよ」と言っているのだと思います。山岡鉄舟先生の無刀流は、結局、この言葉に行きつくのではないでしょうか。
合気道の理想とする人間性は「至誠」です。合気道とは、人間完成を目指す道であり、開祖植芝盛平翁は、この思いを「合気道の精神」の中に込められました。先ほどの山岡静山先生の言葉と同じことを言っているのだと思います。
稽古内容
当会の合気道は、宮崎合気道会会長である高橋暁師範が、(公財)合気会本部及び合気道小林道場の小林保雄師範より学び、その後、ドイツ等の海外指導経験を踏まえて練り上げた合気道を教授します。
伝統的な武器術の技も豊富です。武器術は高段者を中心に学ぶことになります。合気道はたいへん奥が深く、健康づくりにたいへん有意義なため、生涯にわたって学ぶことができます。
合気道は一生の財産になります。
ぜひ、ご自身のペースで稽古に参加してください。
(1)体術(徒手の技)
初心者は、真向法で柔軟性を増し、受け身にて怪我の防止を重視し、基本技を中心に大きくゆっくりと稽古します。
中級者以上は、基本技を中心に連続技や返し技なども稽古します。
上級者は、合気投げや呼吸投げを中心に稽古し、また新たな技を開発します。
(2)武器取り
剣・杖・短刀・短銃・銃剣
(3)合気剣法
素振り、剣の合わせ(7本)、松竹梅の剣、気結びの太刀(変化)、組太刀(5本)、剣の理(10本)、体の理(10本)、変化の太刀、剣対杖
(4)合気杖術
素振り、四の杖、五の杖、六の杖(合わせ3種、組杖1種、剣対杖)、八の杖(1・2、組杖)、十の杖(組杖)、十三の杖(合わせ1種、組杖1種、剣対杖)、二十二の杖(合わせ)、三十一の杖(合わせ)、杖の合わせ(8本)、組杖(7本)、新組杖(10本)、組杖変化、剣対杖
(5)各種呼吸法
一般クラス
一般クラスは、自身の能力を最大限に引き出すために「姿勢の正しさ」を最も重視し、「強く、正しく、美しくあれ」を基本理念として活動しています。
当クラスは、中学生以上が対象ですが、本人が希望し道場長が認めた小学生は一般クラスでの稽古も可能です。
武道経験、スポーツ歴はまったく必要ありません。
合気道は他人と優劣を競うことをせずに心身を磨くことが目的ですので、年齢性別・老若男女を問わず楽しめる生涯武道です。縁のある仲間達と一緒に心地よい汗を流しませんか。
武道は、「“細く長く”続けることが一番!」です。ぜひ、ご自身のペースで稽古を継続してください。
入会は随時行っております。
見学は稽古時間に来ていただければ自由にできます。事前に連絡は必要ありませんので、直接道場へお越しください。
都合により稽古が休みの場合もありますので、来館時は「稽古スケジュール」で稽古日をご確認ください。
<入会に必要なもの>
道場維持費として、月会費とスポーツ保険代(社会人は希望者のみ)が必要です。
社会人及び大学生は、入会金は不要で、月会費と道着が必要になります。
なお、当会への入会金は不要ですが、昇給審査を受ける際に(公財)合気会への入会金が必要になります。
(注)スポーツ保険に加入される方は、別途代金が必要になります。
中高生は、スポーツ保険代(中学生1,000円/年、高校生2,000円/年)、月会費、道着が必要です。
なお、稽古をはじめてから1年ほど後に「剣と杖」が必要になります。
<道着>
道着は道場で斡旋しています。必要な場合はお尋ねください。
<一般クラスの稽古内容>
当会の一般クラスの稽古は、「護身」と「養命(養生)」を重要視しており、護身・鍛錬はもちろんのこと、同時に心と身体の健康法としても有効な稽古を目指しています。
また、合気道は格闘技ではありませんので、老若男女・運動の苦手な方など、どなたでも自分のペースで稽古可能です。
合気道は一生の財産になります。ぜひ、ご自身のペースで稽古に参加してください。
<一般クラスの通常の稽古(90分)>
1.準備運動
身体を柔軟にすることで心身を快活にします。
2.養生呼吸法(3法)
全身に生命エネルギーを取り入れることで心身を浄化します。
3.受身等の基本技
ケガ防止のため、基本技を丁寧にゆっくりと行います。
4.基本鍛錬
一教運動、体捌き、歩法、当身等々を稽古します。
5.技の稽古
様々な技を自分のペースで稽古します。
体術、武器取り(短刀・太刀・杖・短銃)、武器術(剣法・杖術)ほか
6.自由稽古
課題の技、苦手な技、本日稽古した技などを自由に稽古します。
7.整理運動・養生呼吸法
明日への活力を得るため、全身に生命エネルギーを循環させて終了です。
年少クラス
「気は優しくて力持ち」、人間性が高く、かつ生き抜く能力の高い子ども達の育成を目標に「気育、知育、徳育、体育、美育」、そして「常識の涵養」を育成方針としています。
そして、こども達の能力を最大限に引き出すために「姿勢の正しさ」を最も重視し、「強く、正しく、美しくあれ」を基本理念に指導を行なっています。
当クラスは、4歳~小学6年生が対象です。希望者は一般クラスでの稽古も可能です。
入会は随時行っております。 見学は稽古時間に来ていただければ自由にできます。事前連絡は必要ありませんので、直接道場へお越しください。
稽古は、「土曜日の14時30分から1時間」です。
都合により稽古が休みの場合もありますので、来館時は「カレンダー」で稽古日をご確認ください。
<素読>
座学として古典の素読を行っています。
<入会に必要なもの>
道場維持費として、下記の入会金及び月会費をお願いしています。
入会には、入会金3,000円(※スポーツ保険代を含む)、月会費、道着が必要になります。
以降は、スポーツ保険代(1,000円/年)と月会費が必要です。
<道着>
道着は道場で斡旋していますので必要な場合はお尋ねください。
<子供クラスの稽古内容>
当会の子供クラスの稽古は、「礼儀作法」と「体力・精神力の向上」を最重要視しており、かつ「合気道の稽古は愉快であること」を基本とし、稽古仲間と楽しく稽古を続けられるよう努めています。
合気道は一生の財産になります。ぜひ、自分のペースで稽古に参加してください。
<子供クラスの通常の稽古(60分)>
1.挨拶・礼法
正しい姿勢と基本的な作法を学びます。
道着着用法、帯の結び方等を学びます。
2.準備運動
身体を柔軟にすることで心身を快活にします。
3.鍛錬
腕立て伏せ・四股踏みなどを通じて、体力・精神力の向上を図ります。
4.受身等の基本技
ケガ防止のため、基本技を丁寧にゆっくりと行います。
5.技の稽古
様々な技を自分のペースで稽古します。
6.素読
古典の素読を行い、同時に礼儀作法等を学びます。
7.清掃
自身の周囲は、常に清潔にしておく癖を身に付けます。
8.挨拶・礼法
きちんと終わりの挨拶をして終了です。
よくある質問
Q.運動が苦手な子ですが出来るでしょうか?(年少クラス)
A.子供の部では礼儀作法はもちろんですが、子供の成長に必要な運動能力・俊敏性の向上をめざしています。稽古を続ける事で自然とテキパキとした行動が身につきます。
Q.照れ屋で人と話すことが苦手な子ですが出来るでしょうか?(年少クラス)
A.合気道の稽古では、どんな人とでも組まなければなりません。その中には、気の合わない相手や苦手な相手もいることでしょう。そのような稽古を通じて社会性が身につきます。このため、はじめはモジモジしている照れ屋の子供さんでも、誰とでも相手が出来る社交性が自然と身につきます。
Q.体力に自信がありません。また運動が苦手ですが出来るでしょうか?(年少クラス)
A.合気道は競技ではありませんので、自分のペースで稽古することができます。また、試合もありませんので、勝ち負けにとらわれずに、いつまでも続けることができます。無理をせず、着実に稽古をつめば、体力がない人や運動が苦手な人でも十分習得可能です。
Q.運動経験がほとんどありません。私にもできるのでしょうか?
A.運動の経験は全く必要ありません。また稽古生のほとんどが武道未経験者です。ご安心ください。合気道は他人と優劣を競うことをせずに心身を磨くことが目的ですので、年齢性別・老若男女を問わずどなたでも生涯楽しめる武道です。ぜひ、細く長くゆっくりと楽しみながら、ご自身のペースで稽古を続けてください。
Q.年齢が60歳を過ぎていますが出来るでしょうか?
A.全く問題ありません。年齢に関係なく始められるのが合気道です。たしかに若い人と比べると習得に多少の時間は必要ですが、試合もありませんし、型稽古を反復して行いますので年齢に応じてじっくり取り組む事ができます。当会では50代、60代、そして、70代の方も稽古していますのでご安心ください。
Q.見学の際に必要なものはありますか? また、入会前に合気道を実際に体験してみたいのですが?
A.見学の際に「体験してみたいのだが…」とお考えの方は、動きやすい服装(ジャージなど)を持っていくと便利です。ぜひ、合気道を体験してください。
Q.見学に行ったら即入会なのですか? 道場って聞くと、それだけでなんとなく怖いのですが…。
A.道場というと少し怖くて「帰る」だなんてとても言えない…、というイメージがあるのでしょうか? 全くそのようなことはありませんのでご心配なく。安心して見学にお越しください。
Q.何歳から始められますか?
A.子供クラスは、4歳から始められます。一般クラスは基本的に中学生以上です。なお、道場長が認めた者は一般クラスでも稽古が可能です。
Q.道着は必要ですか?
A.道着は必要です。また現在、道着(柔道着、空手着等)をお持ちであれば購入する必要はありません。道着は各道場で斡旋しています。
Q.以前他の道場で稽古していて級・段をもっているのですがこちらの道場でも通用しますか?
A.(公財)合気会所属でしたら級・段位に違いはありません。入会時にお知らせください。
Q.女性でもできますか?
A.女性もたくさん稽古しています。合気道は、力に頼らず技により大きな相手でも倒すことができますので、特に女性は護身術として始められる方が多いです。
Q.合気道には試合はあるのですか?
A.合気道には、試合はありません。力で他人と争う武道ではなく、無理なく自然に動けるよう技を繰り返し稽古します。
Q.仕事の都合等で、稽古時間に遅れることがありそうですが‥。
A.稽古時間の途中から参加していただいて全く構いません。仕事や家庭等の都合で途中から参加する方や早退する方も沢山いらっしゃいます。ご心配は無用です。
四段審査論文
「合気道の稽古で得たもの」
宮崎合気道会生目台道場 鬼塚直行
入会してから15年になろうとしています。合気道の稽古を通じてよく感じることは生活に張りがあることと、何事にも前向きに考えるようになったことです。
丁度、14年前の今頃、職場の階段を4階まで上りきるころには息が上がってしまうことがしばしばあり、何か運動をしないとこのまま年を取ってなにもできなくなるのではないかと、体力に不安を感じ始めていました。始めるなら武道がいい、強くなれるし、健康も維持できる。その頃、よく通う食堂のレジの下に貼ってあった、合気道会員募集という広告を目にしました。もともと武道に興味があったこともあり、これならできそうという気がして、さっそく電話したところ、その道場は不在でした。電話帳で他の道場に片っ端から電話したところで現在の道場につながり、さっそく見学をして、入会することとなりました。
稽古は、準備運動を入れて1時間30分。慣れない動きで背筋が痛くなり、続けていくことができるのかなと思いました。始めて2か月たったころ、先生から7級の審査を勧められ、その時、級と段位があることを知りました。
「取り」と「受け」の形、聞いたことのない技の名称にとまどいながら稽古をしました。7級をいただいたときの感激は忘れません。やればできるのだと思いました。それからは、合気道の稽古が中心に生活が回り始めたような気がしています。大きなけがもなく、本当に楽しく一所懸命、稽古に励みました。特に家での柔軟体操は毎日欠かしません。
職場でいやなことがあったり、気持ちが沈んでいる時でも、稽古をしている間は忘れることができます。稽古の後は爽快感と充実感で、くよくよせず頑張ろう、とやる気が出てくる繰り返しです。
平成15年7月初段をいただいたときは家族でもお祝いをしてくれました。
このように合気道で培った生活習慣や前向きな気の持ち方が、フルマラソンの完走や電気関係の国家試験(職業関連)の合格につながったと思っています。
こんな素晴らしい武道にめぐりあえたことを幸運に思い、指導いただいた先生、諸先輩、会員の方々に心から感謝したいと思います。今後とも微力ながら合気道の発展に貢献していきたいと思います。
「初心者の稽古法」
宮崎合気道会 大塚厚子
初心者はまず前後の受身を単独稽古しますが、初めての人は恐怖感があったり、柔道のそれとも違うので、習得するのはなかなか困難です。
肩から腰への対角線で回れるようになるまで、手本を示したり、コツを教えて、苦手意識を持たせないように指導する必要があります。受身は技の中で出来なくては意味が無いので、基本技での受身を覚えてもらいますが、慣れる事が目的なので、取りは受身の動作を確認しながら技を掛けます。
自分の経験からも、受身がとれるようになって初めて技の稽古が成立するとさえ思うので、繰り返し、時間を掛けて上手くなっていただきたいと思います。
次に攻撃の仕方を覚える事も重要です。腕だけを振ったり、お尻が残りがちなので、姿勢を整え、腹で攻撃する事が出来るようになるのが目標です。
攻撃や受身は難しいので、初心者は流れを覚えるのが大事です。これは基本技についても同じです。姿勢も動きも、日常生活では経験することが無いので、手本を良く見て、模倣するしかありません。
従って手本を見せる人は、基本通りに技を掛け、受けをする時は初心者を導きながら、技を作る事に徹します。
有段者には自分なりの形や癖がありますが、初心者の相手をする時は、誰から技を掛けられても同じ技だとわからなければなりません。技の名前と一連の流れ、用語を覚えてもらう為に、相手をする人達は言葉と動作の関係を同じにします。事前に先生の指導を受け、意向を確認し不一致が無いようにする事が重要だと思います。
形に忠実な稽古を繰り返す中で、基本技に含まれる要素が総ての技の要素である事、簡単だから基本技とされているのでは無い事を知ってもらい、目的の違いがあっても、それぞれに合気道を楽しんで欲しいものです。
「合気道で得たもの」
宮崎合気道会 日高正史
今から十五年ほど前、ビデオにて塩田剛三先生の映像を見て、感動したことを昨日のように覚えています。体術は高校生の頃少しかじっていましたが、合気道なるものは初めてでありました。身長154センチ、体重46キロと非常に小柄な体格ながら、身長2メートル弱、体重100キロ以上の人間をクモを押しつぶすように、いとも簡単に合気にて制していました。確か、ロバート・ケネディ氏のSPの一人だと思われます。そして、この日から人生の目標が合気を得ることになったのです。
合気道に入会したのが、五十四歳の時。四年で初段を取り、弐段、参段と現在に至ります。型を覚え、理合を認識し、真理の追究となるのですが、未だ至りません。
私の考える合気とは、強さの中にあるのではなく、弱さの中にこそある強さ、柔らかさだと考えております。強さと弱さの対比ではなく、弱さの中にある秘められた、目には見えぬものだと考えております。
子供の頃、手足の不自由な人の畏敬にも似た強さを感じた私は、己の弱さを自覚したものでした。胸を張り、肩を怒らせて集団にて歩いている人には恐怖心を感じることもなく、弱者である人の内にある強さに憧れを感じたものでした。この体験が、今の合気に繋がったと思われます。
合気には定義がなく、原理があると言われますが、その原理にも団体、流派、個人によって少なからず違っているなと思われます。 これからも、己の想うところの合気を追求していくしかないと信じております。
皆様方のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。